専門医の処方せん必要なラミクタール

抗てんかん薬のひとつで、双極性障害(そう鬱病)の気分安定薬としても処方されるものにラモトリギンというものがあります。この一般商品名はラミクタールといい、日本国内では2008年12月より販売されています。薬事法により劇薬に指定され、専門医による処方せんが必要な処方せん医薬品の規制区分です。てんかんというのは、脳内神経の電気信号が過剰に発射されることにより、意識障害やけいれんの発作を繰り返し発症する病気です。その発作のパターンから、大きく分けて脳の一部から興奮が始まる部分発作と、脳全体で始まる全般発作との2つがあります。
日本国内でも比較的多い疾患で、異常波の発生した場所やその広がり方によって様々な症状が見られます。ラミクタールの作用機序は、脳神経の興奮を抑えることで、てんかんの発作を予防する専門医薬品です。全般発作の一種である強直間代発作(大発作)やレノックス・ガストー症候群における全般発作のほか、部分発作にも適応されます。単独で用いられる場合や、相乗効果の期待から異なる抗てんかん薬との併用も可能です。海外では、第一選択薬として使われているところもあります。
双極性障害いわゆるそう鬱病は、そう状態と鬱状態(気分エピソード)を繰り返す心の病です。そう状態が悪化するとテンションが過剰に上がり、はしゃぎすぎたり怒りっぽくなるなど、落ち着きをなくしてエスカレートします。一方の鬱状態では落ち込みがひどく、塞ぎこんで悲観的になり、再発する可能性の高いことが大きな特徴です。ラミクタールは、気分の激しい浮き沈みを抑えることで、そう鬱の再発を防ぎます。ただし強力な抗けいれん剤である半面、スティーヴンスジョンソン症候群やTENなど重症の薬疹が副作用として報告されているため、専門医による的確な診断と処方が不可欠です。

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